2020年10月23日に発売されたAppleのタブレット「iPad Air (第4世代) 」。
私の元には64GBモデルがやってきましたのでレビューします。
iPad Air (第4世代)の性能面や従来モデルとどう変わったのか。iPad mini(第6世代)とのスペック表を見ての比較、64GBモデルを使ってみての感想などをお話していますので、iPadに興味がある方、または購入検討されている方の参考になれば幸いです。
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目次
iPad Air (第4世代)

iPad Air (第4世代)は従来のiPad Air(第3世代)と比べて大幅にデザインが変わり、第1世代iPad Pro 11のように筐体が角張り、画面もベゼル部が狭くなりました。
使えるアクセサリもSmart KeyboardからMagic KeyboardとSmart Keyboard Folioに変更。対応Apple Pencilも第1世代から第2世代へ変わりました。
SoCもA12 BionicからA14 BionicになったことによりCPUは40%、GPUは30%処理能力が向上。メモリも3GBから4GBになったことによりアプリが落ちにくくなりました。
デザイン、性能は大きく変わったもののTouch IDはトップボタンへ配置するなど、前モデルの使い勝手さを損なわないように配慮されています。
イヤホン端子は無くなりましたが。
後、ホームボタンが無くなったのでジェスチャー操作に慣れる必要があります。
開封・AnTuTuベンチマーク
iPad Air (第4世代)の開封や同梱物、各機能の紹介、AnTuTuベンチマークテストは動画をご参考ください。

いやぁ、このアルミ削り出しの角張ったデザイン、ホント素敵ですね。
私はスカイブルーカラーを選んだのですが、鮮やかな水色というよりかはシルバーカラーにうっすらブルーがかった感じなので男女問わず好きだと思います。
ついにポートがUSB Type-Cに!

iPad Airもついに充電ポートがLightningからUSB Type-Cに。
USB Type-CになったことでLightning→USB Type-C変換アダプタが不要に。Type-Cケーブル一本でモニターやUSBハブ・カメラなど、デバイスとの接続がスマートに行えるようになりました。
iPad Air (第4世代)とiPad mini(第6世代)のスペック比較・違う所
![]() iPad mini(第6世代) | ![]() iPad Air (第4世代) | |
発売日 | 2021年9月24日 | 2020年10月23日 |
カラー | スペースグレイ、ピンク、パープル、スターライト | シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン スカイブルー |
容量 | 64GB、256GB | 64GB、256GB |
価格 | 【Wi-Fiモデル】 64GB:59,800円(税込) 256GB:77,800円(税込) 【Wi-Fi + Cellularモデル】 64GB:77,800円(税込) 256GB:95,800円(税込) | 【Wi-Fiモデル】 64GB:69,080円(税込) 256GB:87,780円(税込) 【Wi-Fi + Cellularモデル】 64GB:85,580円(税込) 256GB:104,280円(税込) |
サイズ | 縦194.5mm × 横134.8mm × 6.3mm | 縦247.6mm × 横178.5mm × 6.1mm |
重量 | 293g(Wi-Fiモデル) 297g(Wi-Fi + Cellularモデル) | 458g(Wi-Fiモデル) 460g(Wi-Fi + Cellularモデル) |
ボタン/コネクタ | 音量ボタン、トップボタン(Touch ID)、 USB Type-C、磁気コネクタ、 nano-SIMトレイ(Cellularモデル) | 音量ボタン、トップボタン(Touch ID)、 USB Type-C、磁気コネクタ、Smart Connector nano-SIMトレイ(Cellularモデル) |
スピーカー/マイク | ステレオスピーカー マイク2機(ステレオではない) | ステレオスピーカー マイク2機(ステレオではない) |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載8.3インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,266 x 1,488ピクセル解像度、326ppi 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 Apple Pencil(第2世代)に対応 | Liquid Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載10.9インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,360 x 1,640ピクセル解像度、264ppi 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 Apple Pencil(第2世代)に対応 |
チップ | 64ビットアーキテクチャ搭載A15 Bionicチップ 6コアCPU 5コアグラフィックス 16コアNeural Engine | 64ビットアーキテクチャ搭載A14 Bionicチップ 6コアCPU 4コアグラフィックス 16コアNeural Engine |
RAM | 不明(恐らく4GB) | 4GB |
カメラ | 12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値 最大5倍のデジタルズーム 5枚構成のレンズ クアッドLED True Toneフラッシュ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス パノラマ(最大63MP) スマートHDR 3 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 高度な赤目修正 写真へのジオタグ添付 自動手ぶれ補正 バーストモード 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG ※仕様ページで確認するとAir4より機能が少ないですが 恐らく同等、またはそれ以上だと思います。 | 12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値 5枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ 裏面照射型センサー 手ぶれ補正機能を使ったLive Photos Focus Pixelsを使ったオートフォーカス タップしてフォーカス(Focus Pixelsを利用) 写真とLive Photosの広色域キャプチャ パノラマ(最大63MP) 露出コントロール ノイズリダクション 写真のスマートHDR 3 自動手ぶれ補正 バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) クアッドLED True Toneフラッシュ 1080pスローモーションビデオ (120fpsまたは240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p) 連続オートフォーカスビデオ 再生ズーム ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264 | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) 1080pスローモーションビデオ (120fpsまたは240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 連続オートフォーカスビデオ ノイズリダクション 再生ズーム ビデオへのジオタグ添付 ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264 ※iPad Air4も720p HDビデオ撮影(30fps)可能 |
FaceTime HDカメラ | 12MP超広角フロントカメラ、122°視野角 ƒ/2.4絞り値 スマートHDR 3 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 写真とLive Photosの広色域キャプチャ レンズ補正 Retina Flash 自動手ぶれ補正 バーストモード ※FaceTime HDカメラが高画素広視野角になったことで センターフレーム(追っかけ撮影)が可能に | 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 1080p HDビデオ撮影(60fps) 写真とLive Photosの広色域キャプチャ スマートHDR Retina Flash 裏面照射型センサー 自動手ぶれ補正 バーストモード 露出コントロール タイマーモード |
ワイヤレス通信方式 | 802.11ax Wi‑Fi 6、 同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、 MIMO対応HT80 Bluetooth 5.0テクノロジー | 802.11ax Wi-Fi 6、 同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、 MIMO対応HT80 Bluetooth 5.0テクノロジー |
電源とバッテリー | 19.3Wh Wi‑Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 | 28.6Wh Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 |
同梱物 | iPad mini本体、USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ | iPad Air本体、USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ |
詳細を見る | 詳細を見る |
SoC・カメラ・サイズ感・重量・価格、どこをとってもiPad Air (第4世代)よりiPad mini(第6世代)の方がコストパフォーマンスに優れています。
本体サイズが小さい分、軽くなりグリップ力も向上していると期待できるので、ゲーム用としても十分活躍してくれそうです。
iPad mini(第6世代)は、スケジュール管理、メモ、動画視聴、電子コミック本を読むなど、小柄なサイズを活かしたシーン用に。
iPad Air (第4世代)は、絵を描く、動画編集する、ブログ執筆などminiよりも大画面を活かしたシーンに適したデバイスではないでしょうか。
私はiPad Air (第4世代)を使っていて物足りなさは感じていないのですが、こう比較するとiPad mini(第6世代)が欲しくなります。
ゲームもサクサク快適
iPad Air (第4世代)にA14 Bionicを搭載することにより最新のゲームもスムーズに動きます。画面録画しながらでも快適にゲームプレイができるのでゲーム実況やアプリ紹介も快適に行なえます。
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク
画面録画+3Dムービー再生状態だと偶に引っかかることもあるが基本的にスムーズに動く。遅延もほぼなくタッチ感度良好です。
原神
温かい程度に発熱するだけで殆ど気にならないし60fpsでもプレイは快適。
覚えておいたほうが良い機能
私なりにiPad Air (第4世代)で覚えてた方が良い機能をまとめました。
外部キーボード使用時にログイン情報を表示させる方法
外部キーボードを使用するとiPadはパスワードの自動入力機能が隠れてしまう場合があるので、その場合はキーボードのメニューキー(F6)を押すと予め登録しておいたパスワードの候補が表示されるようになります。
オートスリープ対応カバーを使用する際の設定方法
オートスリープ対応カバーを使用してもスリープにならない場合は、「ロック/ロック解除」機能が無効になっている場合があります。
iPadでもWindowsのようにCTRLキーを使えるようにする
設定>一般>キーボード>ハードウェアキーボード>修飾キーをタップし、Controlキー(CTRLキー)をCommandに割り当てることで、Windowsど同様のコピペや全選択などがキーボードショートカットで行えるようになります。
iPadのペン事情「板タブ使える?」「第一世代ApplePencil使える?」

iPad Air (第4世代)を購入された方はApple Pencilにも興味がある方がいらっしゃるかと思います。

Apple Pencilには第1世代・第2世代と2種類あるのですが、iPad Air (第4世代)が対応しているのは 第2世代の方で、第1世代のApple Pencilには対応しておりません。Type-C→Lightning変換アダプタを使用してもペアリング・充電共にできませんので購入検討されている方はご注意ください。
Apple Pencil対応デバイスについてはApple公式で紹介されています。

また、iPadは現状ペンタブレットと呼ばれる板タブは使用することができません。(極一部を除く)
そのため、ペンを使いたい場合は、Apple Pencilか100円ショップなどで売られているスタイラスペンを使用することになります。
ペンタブについての詳細はこちらの記事でお話しています。
ストレージはケチるな
たったこれだけ注意するだけでiPad Air (第4世代)の明暗を大きく分けます。
iPad Air (第4世代)にはWi-Fiモデルに64GB(税込69,080円)と256GB(税別87,780円)の2つのモデルが存在するのですが、18,700円ケチるだけでかなり後悔します。


というのも最近のタブレット向けアプリはSoC性能の向上やアプリの64ビット化でプログラム量が大幅に増え、更に使用する素材も高画質なままの状態が多いため、5,6年前よりもアプリサイズが格段と膨れ上がってしまっているからです。
OS+プリインストールアプリだけで既に12GB占領されていますし、ゲームや動画編集アプリ、PhotoshopなどのAdobeアプリをいれるとあっという間にストレージを圧迫します。
また、iPadには快適に動作するためのキャッシュを作成したりなども行うため、こまめに消さないとすぐストレージがいっぱいになります。
この悲しみは動画でぶつけました
半年経つと益々64GBモデルの容量不足を感じる
半年以上iPad Air (第4世代)を使うと更に容量不足感があって窮屈な思いをしながら使っています。
またiPad Air (第4世代)はMicroSDカードなど外部ストレージを内蔵できるスペースが無いため、データを逃がす時は外付けSSDなど外部ストレージが必要ですが、用意するのが手間。
ストレージ容量判断
64GBと256GB、どっちがいいか悩まれている方のためにそれぞれオススメポイントをまとめました。
64GBがオススメな人
- 安く買いたい
- 動画編集は外部ストレージを使えるLumaFusionで行う、または1分程度の動画しか作らない
- 重たいオンラインゲームは遊ばない
- 入れるアプリが決まっている、もしくはこまめにアプリを消す
- メモや写真加工、お絵かき、スケジューリング、動画視聴、読書など簡単なことしか使わない
- 作業はクラウドベースで行っている
- 勉強用
256GBがオススメな人
- ガッツリ動画編集される人
- 10GBを超えるオンラインゲームを遊ぶ
- 色々アプリを入れたい
- 音楽や動画などたっぷりとコンテントをオフラインで楽しみたい
- ストレージ不足で悩みたくない
後、あまりストレージの空きが少ないとストレージの寿命を早めたり何かの拍子でデータがつまってしまい最悪OSが起動できなくなる(リンゴループ)に陥る可能性があるため、動画編集される方やゲームやアプリを沢山入れる予定がある方は256GBモデルを選ぶことをおすすめします。
アプリは沢山いれない、ゲームをしない、LumaFusionのような外部ストレージに動画素材を入れて編集できるアプリもあるので内部ストレージを圧迫しないような使い方であれば64GBモデルでも十分だと思います。
まとめ:性能良し、色々やりたい人は256GBモデルが安心
iPad Air (第4世代)は前モデルよりも全体的なパフォーマンスが向上しており、ディスプレイ性能の強化、USB-TypeCの採用することでとてもバランスの取れたiPadへ仕上がりました。
今まで古いiPadを使ってきた人が大きく進化したiPad Air (第4世代)に乗り換える価値は十分あるでしょう。
私も今まで第6世代iPadを使ってきましたが、何もかもがスピーディに動作しますし、画面がとても綺麗でLightroomやPhotoshopで写真加工するにもうってつけです。
Wi-Fi環境やiPhoneがあればキャリアモデルは不要。
ストレージに関しては計画的に使う人は64GBでも使えると思いますが、色々やりたい人は256GBモデルのほうが安心できると思いました。